植物と置物
猫が入って来て欲しくない庭や花壇といったところには、猫が嫌がって近づかないような植物を植えるという方法も効果がありそうな気がします。そんな植物があるのかと思われるかも知れませんが、実際にあるのです。
「猫不寄」(ネコよらず)は、ミカン科ヘンルーダ属の植物であり、耐寒性のある比較的丈夫なハーブの一種です。柑橘系の香りがするのが特徴であり、オーストラリアでは猫が嫌がる植物として人気が高いようです。高さは1mほどになり、夏になると黄色い花が咲きます。
「コリウス カニナ」は、シソ科に属するハーブの一種であり、犬や猫、キツネなどに対して忌避効果のある植物です。これを庭に植えれば、この植物から発せられるニオイを嫌って、野良猫などが近づかなくなります。
葉は明るいグリーンであり、観賞用の植物としても十分に楽しめます。高さは30~50cmくらいになります。実際には、これらの植物が発するニオイがすべての猫に効き目があるわけではないようです。
特に飼い猫の場合であると、柑橘系の匂いに慣れてしまっていることが多く、その点では効果はあまり期待できません。植物を置く代わりに、猫型の置物を置いて猫を追い払うという方法もあります。
「ガーデンキャット」は赤外線センサーを内蔵しており、5m以内に近づいた猫を感知すると低いうなり声を出して猫を撃退します。夜になればLEDが取り付けられた目が点滅します。オブジェとしては面白いですが、効果の方となると疑問が残ります。